観戦記

沖縄エンタメ界に吹く風は東風か南風か⁉︎沖縄のエンタメ界最強の雀士がここに誕生する!〜第1回沖縄麻雀エンタメカップ−ジュンク堂杯−観戦記・後編〜

(観戦記のため、敬称を略させていただいております。ご了承ください。)

※後編では、記念すべき「第1回沖縄麻雀エンタメカップ−ジュンク堂杯−」決勝戦の模様をお送りします。

結構ボリュームがありますので、お時間のある時にお読みください。


「沖縄エンタメ界で『1番麻雀が強いヤツ』を決める」をコンセプトに、開催された「第1回沖縄麻雀エンタメカップ−ジュンク堂杯−」もいよいよ大詰め。ついに決勝戦が始まろうとしている。

朝から始まった本大会もすでに約8時間が経過しているが、会場はまだまだ熱気に包まれており、観客は決勝の行方を真剣な眼差しで見つめている。

なお、今大会は全順位を決定するため、本会場とは別に特設ステージ横に用意された麻雀卓で決勝進出を逃した4人の順位決定戦も同時進行していた。(こちらもかなり盛り上がっていた!)

泣いても笑ってもこの一戦で、沖縄エンタメ界で「1番麻雀が強いヤツ」が決定する。もうここで、長ダラダラ口上を書く必要はないだろう!決勝に進出した、沖縄エンタメ界を代表する、雀士の中の雀士、出てこいや!!

決勝進出者紹介

漢那邦洋

翁長大輔

末吉功治

金城大河(キンピラゴボウ)

第1回 沖縄麻雀エンタメカップ−ジュンク堂杯− 決勝戦

スクリーンに映し出された試合会場、緊張感の漂う会場で着席する4人の紹介が始まる。

まずは決勝戦1半荘目、席順は以下の通り。

起家(東家・親):金城大河(キンピラゴボウ)

南家      :末吉功治

西家      :漢那邦洋

北家      :翁長大輔

決勝戦、それぞれが意気込みを語っていく。

まずは大会プロデューサーの翁長大輔が紹介され、「5万円が欲しすぎるので、頑張ります。家族で使いたいと思いま〜す」と一礼(笑)。確かに今大会の賞金は魅力的な金額だ(笑)。しかし、ここで知念臣悟から「ちょっと声が薄かった(音声が小さかった)ですけども〜」とツッコミが入った(笑)。

予選では闇聴(黙聴(だまテン)とも。聴牌時にリーチをかけないこと)の鬼というあだ名が付いた翁長。決勝でもその強さは遺憾無く発揮されるのか?期待したいところだ。

2番目に紹介された金城大河は龍角散を持ってアピール(笑)。解説の空馬良樹からは「初めて面白いこと言った」とツッコミが入る(笑)。正確には、2回目だったのだが(笑)。決勝進出までは綱渡り状態だった大河。流石にギャグを挟む余裕はなかったのかもしれない。

予選を最下位からの大逆転で勝ち上がってきた勝ち運をここでも発揮できるのか。逆転の大河に注目が集まる。

3番目は「TEAM SPOT JUMBLE(チームスポットジャンブル)」で活躍する俳優、スーツアクターの末吉功治。カメラに向かって、おすまし顔からファイティングポーズを取り、頭を振り回して気合十分(笑)!最後は「頑張りまーす」と一言を添えていた。

ガッチリした身体を使ったど迫力の打ち方は、まさに観せる麻雀に最適!予選では3回のアガリを誇る勝負強さを見せた末吉。決勝でも力で運を持ってこれるのか期待がかかる。

最後に紹介されたのは漢那邦洋。本大会の構想を練り上げ、実現し、さらにはチェアマンとして参戦している。まさに絶対に負けられない戦いを自身に課しているであろう漢那。カメラを指差し、「チェアマンとして勝ちます!」と力強く宣言した。

漢那も予選では少々苦戦し、解説に回っている空馬と接戦を繰り広げていた。決勝ではすんなりと勝ち上がることができるのか、それとも再び接戦を演じるのか、注目だ。

いよいよ、4人がお互いに礼をして試合開始!スポーツ競技らしい、爽やかな始まりだ。

解説の知念が言うように、ここでアガると勢いがつくこと間違いなしの東1局。早速動いたのは末吉と大河だ。末吉は「發」を、大河は「中」をポンして役牌を作り、早いアガリを目指していく。やはり、最初の局を取りたいという考えは、誰もが持つようだ。

続けて大河が六索を槓(カン/同じ牌を4枚揃えること)し、さらにアガリへと近づく。すると次に引いてきた五筒でツモ上がりの2400点。予選逆転からの運を味方につけたのか、良い形で東1局を制した。

続く東1局1本場、大河の親が続くため、ここで連荘したいところ。しかし、なかなか聴牌まで届かない。これは他の3人も同じ様子で、ツモった牌を切っていく。

この展開から、まず抜け出したのは翁長。リーチをかけていくものの、ここは流局。聴牌は翁長と末吉の2人となり、大河の親が流れた形となった。

アガることはできなかったものの、苦しい中、聴牌まで持ってきた翁長と末吉。これが次局以降の流れに影響を及ぼすのか注目だ。

ちなみに、決勝と同時進行で行われている順位決定戦は、決勝会場の緊張感とは対照的に和気藹々としており、時折起こる歓声に、解説から注意が入るほど(笑)。麻雀は真剣勝負も良いが、和気藹々と打てるのも良い!

さて、決勝会場に目を移すと、東2局、それぞれが目指す役を決めながら手を伸ばしていく中で大河が動く。萬子が集まっていたところで「九萬」をポン。手牌から推察するところ、混一色(ホンイツ/萬子・索子・筒子のいずれか1種類と字牌のみで構成される役)や清一色(チンイツ/萬子・索子・筒子のいずれか1種類のみで構成される役)狙いだろうか。あわよくば九蓮宝燈(チューレンポウトウ)まで伸ばせそうな予感もするが。

そんな中、なかなか手が伸びていかない漢那について、解説陣からは「電池が切れたのでは?」という感想がもれていた(笑)。

ところが、その言葉が出た瞬間に漢那がリーチをかける。まるで、解説陣の言葉が聞こえていたかのようなタイミングでのリーチに驚いてしまった(笑)。

それを追っかけるように翁長もリーチをかける。闇聴の鬼と恐れられた男が一転、決勝戦ではリーチをかける作戦に変えてきたのだろうか。それにしても、予選からツキを掴んでいるとしか言いようがない翁長。一気にアガってしまう可能性もある。

ところが、ここで末吉もリーチをかけてくるという驚きの展開に!持ち前のパワフルさで、運をも掴もうというのか。これで3人がリーチを掛け合う最高にスリリングな展開に!

すると、末吉がここで一発ツモ!持ち前のパワフルさで掴んだアガリは、何と親の「跳満」!一気にトップに躍り出る!力強い打ちっぷりで、運さえも手繰り寄せた末吉。もしかするとこのまま優勝もありうる点差をつけた。

東2局1本場、強烈なアガリを見せた末吉の親番が続く。ここは、どうにか流れを切っておきたい3人。どのような動きを見せてくるのか注目だ。

末吉はここでも積極果敢に動いてくる。「白」をポンして役牌をゲット。このまま連荘を目指して一気に勝負をかけるつもりかもしれない。

他の3人が形を作っていく間に末吉は聴牌。しかし、漢那も鳴いた後に聴牌し、流れを掴みにかかる。その結果、漢那が大河からロンアガリで親を動かすことに成功。しかも、次の親は自分ということもあり、運を拾うことにも成功した形だ。

東3局、漢那はこのまま運を掴んだまま連荘を目指したいところだが、翁長が動く。翁長は次局親番のため、ここで運を拾っておきたいといったところか。

場は進み、翁長に筒子が集まり、混一色の気配。が、ここで鳴いていくのは大河。着々とアガリへと歩を進めていく。

漢那以外が鳴いて面子を作っていく中、いち早く聴牌したのは翁長。漢那の連荘を阻止し、自分の親番へ持ち込みたいところ。

ところが、残り牌が少なくなったところで翁長が降りてしまう。しかし、翁長降りるのと、時を同じくして漢那がリーチ。運はまだ漢那が掴んだままだったようだ。残り牌が少ない中、アガることができるのか。

結果としてアガることはできなかったものの、漢那のみが聴牌で親番を譲らず、1本場へと突入する。

末吉との点差がかなり開いている状況で、ここは何とか連荘しておきたいと考えるのは誰もが同じだろう。チェアマンとして負ける訳にはいかない漢那。ここは何としてでもアガっておきたいところだ。

末吉は「中」を鳴いて役牌。こちらも力で流れを引っ張り込もうとする。そうはさせじと漢那は早い段階でリーチ!やはり流れは漢那に来ている。

その流れの通り、漢那がロンアガリ。それも現在トップの末吉からの放銃をゲットした。本格的に流れを掴んだように見える漢那。このまま連荘で、トップとの点差を縮めたいところだが、他の誰かが流れを切ることになるのだろうか…。

東3局2本場が始まると同時に、制限時間が残り10分であることが解説陣に伝えられ、南入(南場へ入ること)が難しそうなことが判明。このままの状況だと、1半荘目は末吉のトップが決まりそうだ。

時間がかなり押してしまったことにより、制限時間が設けれた様子だが、このルールがもしかすると勝敗を分けてしまうかもしれない状況。より一層、スリリングになってきたように感じられる。

この状況を知っているのか、普段はあまり鳴かないという漢那が鳴いて勝負をかけてくる。「北」「白」を鳴いて、手牌には萬子と字牌が残されている。これは、おそらく混一色狙い。スピード感を持った攻めで、3人にプレッシャーをかけていく。

しかし、ここでリーチをかけたのはトップの末吉。トップを守ったまま1半荘目を終わらせたい末吉のパワーが漢那を上回ったか。

しかし、漢那も引き退がらない。「八萬」をポンして、3面子が完成。プレッシャーをかける。混沌の東3局2本場、勝つのは親の漢那か、それともトップの末吉か。

意地を見せたのはトップの末吉!当たり牌をツモって勝利し、トップの座を守ることに成功。しかも次局が1半荘目最後の局となるため、このまま行けば大差でのトップが決まりそうだ。

パワー全開で打ってきた末吉が、このまま一気に優勝を決めそうな展開。

東4局、どんどん牌を切っていく4人。頭の中がどうなっているのか見てみたいくらい素早い。ツモった牌をみた瞬間に整理しているのだろう。その判断力には脱帽するしかない。

この局、先にリーチをかけたのは大河。次の半荘につなぐためにも、ここでアガっておきたいところだが…。

結果は、見事に大河が当たり牌をツモって勝利!自ら運を掴むような勝利に、次の半荘には期待がかかる。

1半荘目を終えて、1位末吉功治、2位漢那邦洋、3位金城大河、4位翁長大輔となった。(ポイント制のため、詳しい解説はYouTubeにて確認ください)

第1回!沖縄麻雀エンタメカップジュンク堂杯!決勝卓!

いよいよ、クライマックスを迎える「第1回 沖縄麻雀エンタメカップ−ジュンク堂杯−」。圧倒的なリードで1半荘目を終えた末吉が優勝に最も近い位置に立っている。それを追いかける漢那、大河、翁長は逆転することができるのか?いよいよ決勝の2半荘目が開始される!

2半荘目の座り順は以下の通り。

起家(東家・親):翁長大輔

南家      :漢那邦洋

西家      :末吉功治

北家      :金城大河(キンピラゴボウ)

2半荘目も礼に始まる。このシーンが本当に好きでたまらない。相手への敬意、麻雀への敬意が感じられる。普通に麻雀を打つ時も、僕たちが心がけたい素晴らしい所作だ。

東1局、末吉に大きな差をつけられた3人は、何としてでもアガって点差を縮めていきたいところだろう。逆に、末吉は守りに入っても良い状況。しかし、守りに入ると負けてしまうこともあるため、攻めと守りのバランスを大事に打っていきたいところかもしれない。

すると、ここで素早くリーチをかける人物が登場する。翁長大輔だ。予選では闇聴を駆使した先方で7回ものアガリを記録した翁長。ここからの巻き返しが期待される。

そして、なんとなんと、翁長は末吉からロンアガリ!しかも、親の満貫のため、いきなり12000点を獲得!この展開には、観客もどよめかざるを得ない。1半荘目、大きなリードで制した末吉が、2半荘目の初っ端から強烈な一撃を喰らってしまった瞬間だった。

翁長の親番が続く東1局1本場。流れは完全に翁長。手牌にもドラが3枚あるという状況になっていた。

しかし、ここで漢那にも流れがジワジワと来ていたようだ。刻子(コーツ/同じ種類の牌が3枚揃った状態のもの)になりそうな手が4つ来ている。三暗刻(サンアンコウ/鳴かずに刻子を3つ完成させる)や役満の四暗刻(スーアンコウ/鳴かずに頭以外の面子を揃える)まで届きそうな予感。

しかし漢那はここで、一盃口(イーペイコウ)狙いへと手を変えていく。手牌は4人とも良い感じで入ってきていたため、誰がアガってもおかしくない状況。親の翁長が抜け出すか、それとも他の3人がストップをかけるのか。場は面白い展開に。

しかし、この手牌の良さが災いしたのか、流局となってしまう。手牌の良さを表すように、全員が聴牌!流れが少し変わりそうな予感を与えながら、2本場へと突入していく。

配牌後の感触では、やはり親の翁長に流れがあるように思われた。なぜならば、翁長の手牌には三元牌(白・發・中の字牌)、發と中を2枚づつ持っていたからだ。これを伸ばせれば大三元(三元牌で刻子を3つ作る役。役満)が狙える。

ところが、翁長以外の3人は何かを感じ取ったのか、大きい手よりも確実なアガリを目指すように、ドンドン鳴いていく。勝負師の勘が働いたのかもしれない。

しかし、ここは大三元から混一色に勝負手を切り替えた翁長がツモアガリ。強い、強すぎる!ここまで2回アガリの1回聴牌。しかも親番を譲らないという展開。これは、完全に勝利の女神が翁長に微笑みかけている様子だ。

東1局3本場、ここは何とか翁長を親から降ろしたい3人。どのような手でこの流れを切ろうと考えているのか。

あまりの強さに、解説の空馬は翁長に宝くじを買ってもらうために出資を募る始末(笑)。ふとした瞬間にクスッと笑わせてくれる空馬の解説は、聞いているだけで面白い(笑)。

そんな翁長が魅せてれる!そう、予選で誕生した「闇聴の鬼」が発動したのだ。罠にかかる相手を待ち構える様子は、まさに「アリジゴク」。このトラップをかわせる猛者は現れるのだろうか。

ところが、他の3人も決勝進出を果たした強者たち。翁長の聴牌気配を感じたのか、ツモ切りを繰り返していく。が、ここで大河が闇聴のトラップに引っかかってしまい放銃。翁長が連荘し、点数は50000点を超え、いよいよ優勝の可能性が大きくなる。

この流れを力で止めにかかったのが漢那。東1局4本場、鳴かない漢那が鳴き戦法。早めにアガって嫌な流れを断ち切る作戦だろう。あっという間に聴牌にまで持ち込んだ。

すると、これに末吉が放銃。漢那が満貫手でアガって翁長を親から降ろすことに成功したのだった。漢那はこれで優勝への芽を残した形。

一方、末吉は1半荘目の勢いが失速。まさかまさかの箱点(ハコテン/持ち点が0やマイナスになること)に。優勝に黄色信号が灯る。

東2局、親番が巡ってきた漢那はここで連荘して翁長との点差を縮めたいのだが、今度は翁長が鳴いて早めのアガリを目指す展開に。優勝に向かって貪欲に突き進む姿は雀士の鑑と言っても良いだろう。

作戦が功を奏し、真っ先に聴牌したのは翁長。ここでアガられると、他の3人はかなり苦しくなるため、どうにかしたいところだ。

そうはさせじとリーチをかけたのは親の漢那。連荘で優勝への望みをつなぎたい気持ちで勝負に出る。すると、運も引き寄せたのか一発でツモ達成!何という勝負勘!満貫で12000点を獲得!ついに翁長の背中が見えてきた。

ここで、特設会場で行われている順位決定戦が楽しそうに見えたのか、空馬が「麻雀ってどっちでやっても楽しんだね」とツッコミを入れる。ところが、そこに真栄城美鈴の悲壮な「楽しくないよ」の声。苦しい展開なのだろう(笑)。特設会場全体がほっこりとした雰囲気に包まれた(笑)。

さて、目線を決勝に移すと、東2局1本場、ここで「優勝できるかも」と思ったという漢那が2連荘を目指す。

ところが、翁長がそれを許さない。「中」を鳴いて早アガリを目指していく。何としてでも優勝したい、いや優勝を背負わざるを得ない「チェアマン」と「大会プロデューサー」の一騎討ちの様相を呈してきた!

早アガリ戦法が功を奏したか、先に聴牌したのは翁長。連荘を目指す漢那は、まだ聴牌できていない。ここは翁長に軍配が上がるのか?

ここで勝負強さ、運の強さを発揮したのは翁長だった。槓をして、ツモった牌でアガる役「嶺上開花(リンシャンカイホウ)」を達成!この男、持っているとしか言いようがない!

制限時間が迫る決勝会場。翁長、漢那、両選手による連荘で、2半荘目も南入ができなくなりそうな展開に。翁長がアガって逃げ切るか、それとも漢那が追いつき、追い抜くのか。勝者はこの2人に絞られた!

東3局、ここで、このヒリつく展開に参入してきたのは何と大河!鳴いてアガリを目指していく様子。この状況で、自分の勝利を狙うという勝負師として最高にカッコ良い顔をのぞかせる!

そして、その勝負師の勘が冴え渡り、早めの聴牌に漕ぎ着けた!これは、面白い展開。大河の聴牌をかわして翁長、漢那がアガるのか、目が離せない。

この熱い熱い東3局を制したのは大河!ここで終わらせてなるものかという気迫で勝利!制限時間が迫る中、優勝への望みはつながるのか?

東4局、ノリにノッている翁長は「国士無双」が狙える手牌!もちろん、ここは夢の役満を狙っていく様子。

ここで鳴いたのは大河。こちらも勝ちにこだわる麻雀を続ける。時間いっぱいまでできれば優勝の芽もあるかもしれない大河、頑張れ!

だが、この局で力を発揮したのは末吉功治!今まで鳴りを潜めていたが、ここでリーチをかけると、赤五筒(アガった時に1翻がつく牌)をツモってアガリを達成!1半荘目トップの意地を見せつけた。

そして、ついに次が最後の局であることが告げられる。南1局、泣いても笑ってもこれが最後。役満をアガれば、もしかすると誰にでも優勝のチャンスがある可能性も!そんな夢が詰まった最後の局がついに始まる!

南1局、ここまでツキまくっている翁長の親番。ここでアガれば優勝は確実。しかし、これを許すことはできないのが、漢那邦洋。負けられない戦いが繰り広げられる。

…が、「何ということでしょう」とナレーションが聞こえてきそうな展開が待っていた!この局、アガったのは大河!リーチ後に翁長からアガって2600点をゲット!

あまりにも呆気ない終わり方に解説陣、特設会場の観客もポカーンとしてしまうほど(笑)。「え?終わったの?」的な雰囲気に包まれたまま、優勝者を決定するため、ポイントが集計される(こちらも、詳しくはYouTubeでご確認ください「第1回!沖縄麻雀エンタメカップジュンク堂杯!決勝卓!」)。

誰もが大河のアガリにがっかり(言い方が悪くて申し訳ない!)したであろう、この決勝戦。しかし、これがドラマを生むとは、誰一人、おそらく、大河本人も思ってはいなかった…。

沖縄エンタメ界で『1番麻雀が強いヤツ』が決定!そしてハッピーエンドへ!

ついに、沖縄エンタメ界で『1番麻雀が強いヤツ』が決まる瞬間がやってきた。

特設会場のステージには巨大な段ボールを漢那が運び込み、その中から琉球ガラス製の優勝カップが取り出される。おそらく疲れ果てていたのだろう、漢那はそれを逆さまに置こうとしてツッコまれていた(笑)。

決勝進出者4人が特設ステージに並び、決勝戦を振り返る。1半荘目、トップを独走した末吉功治。半荘できていれば、まだまだ優勝の芽があったのではないだろうか。

ポイント制のため、誰が優勝なのか誰も把握できていない状況。果たして、誰が優勝者となったのか。

とここで、大河の最後の2600点について周りからツッコミが(笑)。知念臣悟がそれを受けて、大河にマイクを向け「何か一言ある?」と聞くと、大河は「すいませんでした」と一言(笑)。そんな、緊張感とほっこりした雰囲気の中、ついに結果が発表される。

沖縄エンタメ界で『1番麻雀が強いヤツ』は…僅差で…

漢那邦洋!!

しかも、その僅差の分は、大河が翁長からアガった分だと判明!まさに幸運の女神、いや男神(おとこがみ)は大河だったのだ。

これは、観戦記の前編にも書いたのだが、「誰かが点を取ることで順位が変わる」を体現した形に!会場からも驚きに包まれる!漢那と大河は抱き合っての大喜び!まさに奇跡の大団円となったのだ!

そして、優勝者セレモニーへ。表彰式のプレゼンターを務めるのは、ジュンク堂那覇店・店長、森本浩平氏。森本氏から優勝カップ、副賞の泡盛、表彰状が漢那に手渡された。

そして、1位、2位、3位にはアマゾンギフトカードもプレゼント!真栄城美鈴のおかげ!とも言えるほど個人サポーターを集めたことから決まった賞金。美鈴には感謝しかないだろう(笑)。

そして、チェアマンとして、漢那邦洋から総括のスピーチ。

「今日は皆さん、長い間、会場にお越しいただき、そして配信をご覧をいただき、ありがとうございました!

今回選んだ8人は、僕の基準で、沖縄のエンタメ界に貢献した人。そして、楽しくできる人、ということを大事に選びました。

どのメンバーと当たっても、本当に楽しい麻雀になったと思います。それが、少しでも皆さんに伝われば、良いなと思って必死で打ちました。

今後、沖縄の麻雀界を、もっともっと広めていきたいと思っています。この初代のメンバーを、色んなところで見かけたら、ぜひ応援していただきたいと思います。

そして、第2回は、一体誰が出るのか?また、沖縄のエンタメ界で、この人出て欲しいとか、ありましたら、「#沖縄麻雀エンタメカップ」でぜひ、今日の結果を含めてお伝えいただければと思います。

これからも、ぜひ応援していただければと思います。今日は、長丁場、本当にお付き合いいただき、ありがとうございました!」

最後は知念臣悟の喉もガラガラになるほど(笑)。いや、約10時間に及ぶ長い戦いを実況してくれて、本当に感謝しかない。ここは、敬語で述べさせていただきたい。知念臣悟さん、本当にありがとうございました!

そして、参加者の皆様、観覧に皆様、配信視聴者の皆様、ジュンク堂書店、関係者各位、本当に、本当に素晴らしい大会でした。心の底から叫ばせてください!

ありがとうございました!

兵どもが夢の後…

(こちらかは、僕の心情を書かせていただきますので、敬称をつけさせていただきます)

麻雀は極上のエンターテインメント。それを実感した、素晴らしい大会だった。

麻雀の持つ真剣勝負のピリピリ感。

その反対に、仲間同士で打ち合いながら楽しく過ごすほっこり感。

どちらも麻雀の魅力である。

麻雀は怖いもの?

いや、麻雀は楽しいものだ。

空馬良樹さんも言っていた通り、誰でも楽しめるものなのだ。

どこで、誰と打っても楽しいもの、それが麻雀だ。

今回の大会を現場で、そして配信で見ていた皆さまも、そう感じてもらえたのではないだろうか。

プロ並みに強い人も、麻雀を始めて3週間の人も、一緒に混じってワイワイ打てる。

これが、麻雀の楽しさだ。

ああ、また麻雀が打ちたくなってきた。

ああ、麻雀を打ってみたい。

そんな気持ちが交差した、ジュンク堂書店地下1階。

きっと麻雀ファンが増えたに違いない。

この大会を、長年あたためて、実現した漢那邦洋さんに感謝。

この大会をプロデュースしてくれた翁長大輔さんに感謝。

この大会のために、飛行機に乗ってまで来てくれた、きいやま商店のリョーサさんに感謝。

がっしりした体格で、どっしりとした麻雀を打ち、みんなを魅了していた末吉功治さんに感謝。

会場でも解説でも、何とも人の良い笑顔を浮かべ、時には観客にも語りかけてくれていた空馬良樹さんに感謝。

笑いを忘れず、緊張感あふれる会場でみんなを笑顔にしてくれていたノーブレーキのぶーぶーさんに感謝。

お笑い芸人と健康マージャン連盟の講師として、2足の草鞋を履いて活躍し、今大会では第逆転劇を演出してくれたキンピラゴボウの金城大河さんに感謝。

そして、大会の紅一点。麻雀歴3週間とは思えない打ちっぷりを披露し、会場を虜にした真栄城美鈴さんに感謝。

最高の大会を開催させてくれた、ジュンク堂書店那覇店さんに感謝。

最高の大会を運営してくれた、すべてのスタッフの皆さまに感謝。

最高の大会を見届けてくれた皆さまに感謝。

そして、このような拙い文章を最後まで飽きることなく読んでいただいた貴方に、最上級の感謝を込めて。

皆さま、本当にありがとうございました!!

第1回 沖縄麻雀エンタメカップ−ジュンク堂杯−最終順位

優勝      漢那邦洋

準優勝  翁長大輔

3位       末吉功治

4位       金城大河(キンピラゴボウ)

5位       空馬良樹 

           (代打ち モコモコもとし)

6位       リョーサ(きいやま商店)

7位       真栄城美鈴

8位       ぶーぶー(ノーブレーキ)

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