お笑い観覧記 ライブレポート

春の沖縄に笑顔の花が咲く!沖縄お笑い界の若手トップランナー・キンピラゴボウが那覇の中心で爆笑の嵐を巻き起こす!〜キンピラゴボウ単独ライブ・ライブレポート〜

(観覧記のため、敬称は略させていただきます。ご了承ください。)

3月2日、寒の戻りとなったこの日、沖縄の老舗芸能事務所「FEC」の若手コンビ、キンピラゴボウの単独ライブが開催された。

FECお笑い劇場やコザお笑い劇場に通わせていただいている、筆者のお気に入りの芸人の中の1組としていつも挙げているコンビのキンピラゴボウ。同級生の「たいが」と「もりみつ」の2人が結成したコンビは、3月で結成11年を迎える。

キンピラゴボウは、正統派の漫才はもちろんだが、設定が現実離れしてぶっ飛んでいるコントまで、幅広く楽しませてくれるのが特徴。

筆者自身、キンピラゴボウの単独ライブを観に行くのは初めての体験だ。そのため、緊張感と期待感に包まれながら、会場となる「てんぶすホール」へと向かう。

暗幕が張り巡らされた「てんぶすホール」

到着早々、いつもと違う会場の雰囲気に驚いてしまった。ガラス張りとなっているはずの会場には暗幕が張り巡らされており、何か異様な(笑)雰囲気に包まれている。果たして、どのようなライブが行われるのか…期待感は否応なしに高まり、開場を待つばかりとなった。

オープニング

てんぶすホール内は、お客さんでパンパンに膨れ上がっており、キンピラゴボウの人気の高さが見て取れる。お客さんは、開演前からすでに笑顔が弾けており、会場の雰囲気は最高潮。Jazzyな音楽が流れる中、あとはキンピラゴボウの2人が登場するのを待つばかりとなっていた。

会場が暗転し、開演のブザーが鳴り響く。同時にStingのShape of My Heartが流れ始めた。この曲は映画「LEON」の主題歌としても有名な曲。なぜこの曲から始まったのか?その理由は、フライヤーに隠されていた。

LEONのオマージュ!キンピラゴボウ単独ライブのフライヤー。

キンピラゴボウ単独ライブのフライヤーは、映画「LEON」をオマージュしており、もりみつがレオンを、たいががマチルダに扮しており、まさにLEONのポスターそのものになっているのだ(笑)。

幕が開くと、そこにはフライヤーと同様、レオンとマチルダに扮したキンピラゴボウの2人の姿が。それを見たお客さんからは、大きな笑い声と拍手がわき起こった。

レオンもりみつ(左)とマチルダたいが(右)

「レオンです」

「マチルダです」

「2人合わせて、レオンとマチルダです」

実際の映画ではあり得ない(笑)、レオンとマチルダが漫才コンビのように登場。LEONファンには怒られそうな気もするが(笑)、お笑い好きにはたまらない登場シーンに会場には笑いがあふれる。

「ねぇ、最近暑いのか寒いのか、よく分からなくない?」

レオンもりみつは、漫才のネタ振りのようにマチルダたいがに語りかける。その話し方がどうも女性っぽいことに気付いたマチルダたいがは、話を遮ってこう問いかけた。

「ちょ、ちょっと待って!男性と女性どっち?こういうご時世だから、分からないから」

なるほど、今は外見で性別を決めつけるのは確かに良くない。よくぞ言ってくれた、マチルダたいが、と言ったところだろうか(笑)。しかし、レオンはプロの殺し屋だ。そこは、決めつけても良さそうだったのだが、レオンもりみつは言い切った。

「女!」

まさかの答えに、マチルダたいがは驚き、会場は爆笑に包まれる。そして、驚愕の事実がさらに明かされる。このオープニングのためにサングラスを買うはちょっと…と思ったレオンもりみつは、メガネの上に黒い厚紙を貼り付けていたのだ。そのため、演者の気持ちが一番盛り上がる、お客さんが見える瞬間、目の前がずっと真っ暗だったという(笑)。これには、お客さんも爆笑せずにはいられなかった。

しかし、レオンもりみつは、何か不満があるようだ。LEONのポスターをオマージュしたフライヤーの反応が素晴らしく、チケットをジャケ買いしたお客さんもいたという。そこで、フライヤーと同じ格好で登場すれば、海外のスターが登場したときのように大歓声が起こると思っていたのに、それがないことが不満だったのだ(笑)。これには、マチルダたいがも同意。

「沖縄のお笑いは、みんなで作り上げるもの。バカになった気持ちでお願いね」

と、盛り上がり方にも注文をつけ、本当に幕を閉じて登場のやり直しを行った(笑)。まさかの展開だったものの、お客さんは言われたとおり、2人の再登場に、まるで海外スターを迎え入れるような歓声を上げる(笑)。優しい。何と優しいお客さんなんだろうか。まさに、沖縄のお笑いは、芸人とお客さんが二人三脚で作り上げるものだ。会場は割れんばかりの歓声、笑い、拍手に包まれる。

ここで、大満足の2人から衝撃の告白。何と2人とも「LEON」を見たことがなかったのだ(笑)。にもかかわらず、「LEONのネタもやるの」と尋ねられたことから、急遽作ったのだという(笑)。

ネタは、レオンもりみつから人殺しの技術を教えてもらったマチルダたいがが、ある人物の特徴を聞き、これは悪い人だと判断した場合に殺していくという物騒なもの。

どのような特徴の人物が悪い人と判断されるのか、とても気になるところだ。

「ローカル芸人のお笑い単独ライブに行くよ〜、と言って直前に、やっぱり行けなくなりましたという人」

何とも切実な言葉に会場は爆笑。実はこのネタ、ライブ中の注意事項を伝えるものの一環だった。最初の1個だけ、まるで自分たちに起こった出来事のような切実な内容だったが(笑)、みんなが心から楽しむために守ってもらいたいことを、見たこともない「LEON」のネタとして作り上げたのだ。粋なことをしてくれるじゃないか、キンピラゴボウ。こんな配慮ができるのも、2人の素晴らしさ。

さあ、いよいよ、オープニングアクトも終わり、会場の盛り上がりも最高潮に達している。ここから、キンピラゴボウ単独ライブが始まる。

早着替え

LEONのネタが終わると、突然、スクリーンにカウントダウンが表示された。何と、ここで早着替えを行うようだ。

まさかの舞台上での早着替え(笑)。本来なら舞台袖や舞台裏でやるはずの着替えを、100名以上のお客さんの目の前で、しかも2分以内で行うことにお客さんは驚きだ。

着ていたLEONの衣装を脱ぎ捨て、舞台上の移動式ハンガーラックから漫才の衣装、ブラウンのスーツに着替えていく2人。

しかし、もりみつはスーツのカバーを外しておらず、手間取ってしまう。たいがはたいがで、ベルトをせずにズボンを履くなど、ややインチキ気味の着替えを行っていた(笑)。

2分が経過したものの、結局、完璧に着替えることはできず、2人の着替えが終わるまでの一部始終をお客さんが見つめるという面白いシチュエーションに(笑)。どうやら2人の間では、着替え終わって片付けまでできると思っていたようだが、残念、まさかの衆人環視の中で着替えを行うという形になってしまったのだった。

着替え終わった2人は、今日のライブのために県外から来てくれたお客さんがいることや、たくさんのお客さんが集まってくれたことへのお礼を述べる。こういう、律儀なところもキンピラゴボウらしさ。お客さんへの感謝を伝える気持ちを忘れない、芸人の鑑のような2人だ。

最後は、漫才とコントを合わせて9本披露すること、分からない方のために、漫才の際には「aiko」の曲が、コントの際には「サカナクション」の曲が流れると説明。なんて分かりやすいんだ!(笑)これなら、今は、漫才なのか、コントなのかを一瞬で理解できる。

説明が終わり、2人はネタの準備のために舞台からはけていく。舞台が暗転する。ライブ本編が始まる。

1本目 漫才

(大変申し訳ないことに、漫才・コントのタイトルをメモした紙を紛失してしまいました。タイトル名なしでの表記となりますこと、心よりお詫び申し上げます)

1本目にキンピラゴボウが用意したのは、過ぎてしまったものの、先月はバレンタインデーだったということで、バレンタインデーに関するネタだ。

「この中で、バレンタインデーにチョコもらったよって方いますか?いるわけないか〜!」

つかみにしては強烈な、もりみつの一言。しかし、会場は大爆笑。筆者自身も、経験と照らし合わせて爆笑してしまった(笑)。

ここから、もりみつはバレンタインの思い出を相方のたいがにたずねる。たいがのバレンタインの思い出は、両思いと学校中で噂になっていた女の子に体育館裏に呼び出されたことだそうだ。

その答えに対し「殴り合いとかか?」とボケるもりみつ。ヤンキーのケンカじゃないんだからと想像したのだろう、会場が笑いに包まれる。

当然だが、体育館裏に呼び出されたのはチョコを渡すためだ。緊張した面持ちで体育館裏で、両思いの相手「もり子」ちゃん(笑)を待つたいが。このような他愛もないシチュエーションを、まさかの展開に持っていくのがキンピラゴボウの凄みだろう。このネタも、あっという間にキンピラゴボウワールドにお客さんを引き込んでいく。

体育館裏にやって来たもり子ちゃんの恥ずかしがる姿は、完全に女性にしか見えない(笑)。そんな愛らしいもり子が渡したのは、手作りのアレ。たいがはチョコだと思って喜ぶのだが、手渡されたのは手作りの「う◯ち」…まさかの下ネタ展開に会場は大笑い。

野菜しか食べないから臭くないとか、いや凄く臭いというやり取りが繰り広げられる。「実は冗談!」と言ったもり子は、有名店の包装紙に包まれたチョコを手渡す。有名店の包装紙に喜びを隠せず、喜び勇んで包みをほどくたいが。

「うん、ガトーう◯ち」

結局、う◯ち!(笑)下ネタで押し通す展開だが、会場は大爆笑に包まれていた。下ネタは世界共通と言われるくらいだから、面白くないはずはない(笑)。

このまま下ネタで押し通すのかと思いきや、ここでさらにキンピラゴボウワールドが加速する。

もり子は、なんと世界三大宗教を合体させたオリジナル宗教を生み出して信仰していたのだ。たいがは、かなりヤバい人物と両思いだったことになる(笑)。この展開に、お客さんは、大きな拍手と爆笑で応えていた。

最後は、たいがの甘酸っぱい青春を再現できていたかを尋ねたもりみつに対し、「いや、クソみたいなのに塗り替えられてたわ!」と、見事にオチをつけていた。

強烈な展開の連続だったにもかかわらず、お客さんを置いてけぼりにしなかった話術と演技力。「さすがはキンピラゴボウ!」と思わせるネタだった。

2本目 漫才

続いてキンピラゴボウがネタにしたのは、伊江島の力持ち伝説で知られる「チカラタンナーパ」の話。

伊江島が兵隊に攻められたとき、伊江島タッチュー(正式名称:城山)の頂上から大きな岩を投げつけて撃退したという大男がチカラタンナーパだ。その証拠として、今でも城山の頂上には、彼が踏ん張った際の足跡が残っている。

そんな伊江島の英雄とも言えるタンナーパは、まだ生きて封印されているのではないかと、もりみつが語り出す。

伊江島を守ったタンナーパだが、時代があまりにも変わっているために戸惑ってしまい、誰彼かまわず襲ってしまうかもしれないと言うもりみつ。そこで、倒し方を考えたからちょっとやってみようという展開だ。

復活したタンナーパ役のたいがは、なぜかカタコトだし、ゴリラのようにドラミングとケツバットをしながら登場する(笑)。

もりみつは、タンナーパの好物であるピーナッツで城山の頂上までおびき寄せる対策を披露。見事に頂上までおびき寄せたところで、タンナーパを突き落とす作戦のようだ。

無事に突き落とすことに成功はするものの、だいがは冷静に「こうはならない」と否定。実際は、突き落とすことはできず、首をもぎ取られて(Tシャツの中に頭を入れて、その状態を再現する笑)しまうに違いないと、もりみつの作戦の甘さを突いた。

そこで今度は、たいがが思いついた作戦を披露する。その作戦は、タンナーパが好きな伊江島のピーナッツを鼻に、かまぼこを口いっぱいに詰めて窒息させるというもの。成功したかに思われたが、もりみつ演じるタンナーパは、詰められたかまぼこを飲み込み、鼻に詰められたピーナッツを鼻息でふっ飛ばすと、たいがの首をもいでしまった(笑)。

さらに、もりみつタンナーパは自分の首までもいでしまうという、訳の分からない展開にまで発展。これには、会場全体が大爆笑。なぜ、タンナーパは自分で首をもいでしまったのか(笑)。この突拍子もない発想が本当に面白くて大好きだ。

自分たちだけでは敵わないから、メカ・チカラタンナーパを作り、対抗する方法を考えついた2人(笑)。しかし、メカ・チカラタンナーパは、デ◯ゴス◯ィーニのように、パーツごごとに届くらしく、創刊号は通常3億円以上するところ、490円という特別価格でのご奉仕(笑)。これには、お客さんも吹き出してしまっていた。

また、和◯ア◯子のDNAを組み込んだメカ・チカラタンナーパが登場したり、そのメカ・チカラタンナーパのシンクロ率が上昇し、暴走したりとはちゃめちゃな展開に(笑)。最後は、暴走したメカ・チカラタンナーパから伊江島を救うためにタンナーパが活躍するストーリーに。この一連の流れの間、客席からは笑いが絶えなかった。

このネタでは、2人の発想力の凄さがあふれ出ていた。チカラタンナーパの伝説を題材に、誰がメカ・チカラタンナーパの登場を考えつくだろうか(笑)。しかも、最終的には伊江島の人々を守るためにタンナーパが覚醒するという展開。沖縄の伝承に対するリスペクトも忘れなかった2人には拍手を送るしかない。

3本目 漫才

3本目に持ってきたのは、国際通りの歩行者天国。沖縄の好きなところとして、たいがが歩行者天国を挙げるところからスタートするこのネタ。このネタの凄いところは、急すぎる角度で展開するところと数多くのパワーワードが登場するところだ。

歩行者天国でテンションが上がっているたいがは、追い越し禁止のオレンジの線から落ちないように歩くのが良いんだよなと言いながらはしゃいでいる。このときのたいがのテンションが凄すぎる(笑)。こんなに歩行者天国を愛している人はいないだろ!とツッコみたくなるくらいにはしゃいでいるのだ(笑)。

と、ここで一気に場面が急展開。車が突っ込んできて、たいがはひかれてしまう。いきなりこんな展開になるとは、誰も思っていなかったのではないだろうか。

ここで登場するのが、もりみつ演じる天使。たいがは車にひかれて死んでしまったことを告げる。歩行者天国にいたはずなのに、車にひかれたという状況に困惑するたいがに、もりみつが告げたのは、1つ目のパワーワードだった(笑)。

「あなたが歩いていたのは、歩行者天国ではありません。『シンプル58(ゴーパチ/沖縄の幹線道路である国道58号線のこと)』です」

シンプル58なんて言葉、普通なら出てこない!(笑)こんな言葉がパッと出てくるキンピラゴボウの才能に惚れてしまう。

歩行者天国にテンションの上がってしまったたいがは、どうやら嬉しさのあまり58号線に出てしまい、はねられたようだ。

「生前のあなたはフラー(愚か者・バカ)でした。でも、良い人だったので天国へ連れていきましょう。『歩行者天国天国』です!」

2度目のパワーワード、歩行者天国天国(笑)。歩行者天国の真上にある天国で、実際の歩行者天国とまったく同じ形をしているらしい…そんな天国に行けるとしても、全然嬉しくない(笑)。

しかし、いかに歩行者天国が好きなたいがも、これを断固拒否。その理由が、オリオンビールのTシャツを着たナイチャー(日本本土に人の呼び方)カップルがいるのが気に入らないというのだ。だとすれば、なぜ今まで歩行者天国が好きだったのか(笑)。

たいがは、もう天国には行きたくないと言い始める。希望した場所は『栄◯地獄』だ。こんなパワーワード、記載できるわけがない(笑)。このワードで会場は爆笑の渦に包まれた。かなり際どいワードを連発して説明されるこの地獄。とにかく、会場の反応も非常に良く、大爆笑の連続だ。その実態が本当かどうかは、ぜひ、読者自身の目で確認していただきたい(笑)。

結局、歩行者天国天国にも、栄◯地獄にも連れて行けないと通告されたたいが。最終的には、なぜかUSJに連れて行かれることになり(笑)、たいがが大喜びするというオチ。

この漫才、とにかくキーワード選定が強すぎる(笑)。どこで思いついたのかを聞いてみたいくらいだ。おそらく、テレビでは放送できないギリギリのライン。お笑いは生で見るに限る!と思わせてくれる、攻めた漫才だった。

4本目 漫才

このネタも、普通なら思いつかないだろうという内容のもの。

なぜか茨城で売れる方法を思いついたというもりみつが「納豆ゲーム」というオリジナルゲームを披露するネタだ(笑)。ルールは単純明快。納豆を混ぜる仕草をしながら、「ネバネバネーバーネーバーネバネバ」と掛け声をかけ、最後の「ネバー!」の掛け声で「大粒」か「小粒」かを当てるというもの。

…何なんだ、このゲーム(笑)。もりみつ本人曰く、大粒か小粒かはギリギリまで変えていないらしいのだが、これを当てるのは至難の業だ。

ゲームを行う中で、選択肢に含まれていなかったはずの「ひきわり」が出てきたため、それに抗議し続けるたいがに「粘るなぁ」と、くすぐりを入れていくる憎さ(笑)。

最終的には、3連続で当てたたいがに、全国大会に出られると太鼓判を押したもりみつ。全国大会があることに驚いたたいがは、どこで開催されるのかを聞くと「栃木」との答えに「茨城じゃないんか〜い!」とツッコんで落としていた。

本当に、キンピラゴボウの発想力には脱帽だ。茨城限定で売れるという設定にしたことが、まず面白い。そこで思いついたのが「納豆ゲーム」は、普通のように感じるが、このゲームルールが独特。そこが、笑いの要素に結びついているのだから凄い。仲間内で、やったら絶対楽しいこと間違いなし!職場で流行らせてみてはいかがだろうか(笑)。

5本目 漫才

誰かにお願いをきいて欲しいとき、必ずきいてもらえる言い方を知っていると、たいががネタ振りをして始まるこの漫才。どうしてもお願いをきいて欲しい方は必見だ!と思わせておきながら、裏切りの展開が待っていた。

たいがが思いついた言い方というのが、おじゃる丸のようなしゃべり方でお願いするというもの。

「もりみつ〜、もりみつ〜、舞台上でコーラを飲んだことないから、買ってきて、僕にコーラを飲ませてたも〜」

おじゃる丸のマネをしながら、舞台上でコーラを飲みたいとお願いをしたたいが。

「無理〜」

もりみつは、はっきりと断ってしまった(笑)。この時点で、たいがの方法は間違っているのだが(笑)、次はなぜかもりみつが挑戦してみることに。

「たいが〜、俺さ〜、舞台上で相方に掌底したことないから〜、やらせてたも〜」

まさかの要求にたいがは、「いいよ」の答え(笑)。それを聞いて、もりみつは本気の掌底をたいがに叩き込む。会場は笑いよりも心配な雰囲気に包まれてしまう。それを察したたいがが、「笑いになる強さでやれ」と、お客さんに配慮したツッコミ(笑)。確かに、掌底を打ち込まれた際の音は、強烈だったので、お客さんも心配したに違いない。

この漫才、たいがのお願い(バイクの頭金を貸してや、ビンタさせて)は否定され、もりみつのお願い(パンチ)は受け入れられるという展開に。

しかし、ここでさらなる逆転劇が。なんと、もりみつのお願いが、「コーラ買ってくるから飲んで欲しい」や「10万円あげるから何かに使って欲しい」「ビンタして欲しい」など、たいががお願いしていたことを聞いてあげる展開になったのだ。これには、会場からも笑いがこぼれた。

最後は「もうそろそろネタ終わらせてたも〜」ともりみつが言ってオチ。このネタは、たいががネタ振りに回っていたのだが、このスタイルを初めて見た筆者には新鮮で、非常に面白かった。

お願いを絶対に聞いて欲しい方には、残念な結果となるネタだった(笑)が、目のつけどころの良さがあふれていたように感じる。お願いする際に「おじゃる丸のように」という発想が可愛らしい。また、おじゃる丸のようなしゃべり方をする2人の可愛らしさと、お願いのギャップ、最後の大逆転劇に会場は笑いに包まれていた。

6本目 漫才

漫才のラストを飾ったネタは、まさかの「ささやき漫才」だ。

もりみつが、大きな声を出すたいがを制し、今は夜だし、寝ている人もいるから、小さい声でネタをやらないとダメだと説得しだす。

すると、ここで子どもの元気な声が客席から聴こえてくるハプニング(笑)。しかし、もりみつは、これは起きている人がいると思いたい、たいがの幻聴だと言い張る(笑)。

ライブだから大きい声でやらないとと言うたいがに対し、常識がないと責めるもりみつ。しまいには、大声で話すなら今日は1人で来たことにしてくれとまで言い出したのだ(笑)。

とにかく、大きい声を出して欲しくないもりみつは、たいがに声を出すときは、喉で声を搾り取れとまで言う始末。たいがが、「俺が習ってきたことと真逆のこと言うなぁ」と愚痴り、会場が笑いに包まれた。

夜だから大声を出すな、アパートの廊下で夜にこんな大きな声を出すのか、お前は深夜に洗濯機を回すタイプだな(笑)など、もりみつの発言は常識的にはうなずけるものばかり(笑)。しかし、ここはお笑いライブの会場だ。たいがは、渾身の一発ギャグを繰り出す。が、反応がいまいち(笑)。

「良い具合に静まり返ってるぜ」

もりみつのツッコミで、会場が笑いに包まれる。最後は、たいががもりみつからの無茶振りで、もう一度一発ギャグを披露。それを見届けて、もりみつは何も言わずに舞台袖に帰ろうとする。

「またコントがんばろうな!」

この一言でオチがつき、ネタが終了。夜だから「うるさくしない」「静かにする」という常識を、その対極である漫才に取り入れようという考えが面白い。昨今のコンプライアンス問題に対するアンチテーゼの意味合いもあったのかもしれない(いや、なかったかも?笑)。しかし、常識を重視しようとする漫才を作ろうという発想に驚いた(笑)。

ここまでで、漫才のパートが終了。次からは、コントが繰り広げられる。キンピラゴボウのコントは、設定がぶっ飛んでいるものも多く、日常からかけ離れた面白さが堪能できるという逸品。楽しみで楽しみで仕方がない!

ショートムービー「まさしーゲーム」

コントパートに入る前に、スクリーンでショートムービーが披露された。衝撃の展開が待っていた「まさしーゲーム」だ。

テレビ番組終わり、FECの事務所内でマットを敷いて寝ている「わさび」の具志堅将司の上に物を置いていき、起こした方が負けというスリリングなゲーム(笑)。

しかし、お客さんを驚かせたのは、具志堅将司の鈍感力だった(笑)。何を乗せられても、まったく起きる気配のない将司に、2人は悪ノリして、乗せる物をドンドンエスカレートしていく。2mはあるであろうアルミ製脚立や、重みのあるベッドマットなどを乗せるが一向に起きない。一体何を置いたら起きるのかと驚いてしまった(笑)。

結局、目を覚ましはしたのだが、自分の背中の上にさまざまな物が乗せられていることには気づかない将司。ええっ⁉︎何で気づかないの?というくらい、全然気づかない将司にお客さんからは、驚きと笑いが巻き起こる(笑)。

最終的には気づいたのだが、その鈍感力は、大物感が漂っていた。あと、何とも憎めない寝起き顔は、お客さんのハートを鷲掴みにしたに違いない(笑)。

7本目 コント

コントパート1本目のネタは、魔王を倒しに来た勇者と、伝説の武器を勇者に渡すために何十年も待ち続けていたという、怪しげな老武器屋という設定。

誰もが知っているゲームシリーズの勇者のような格好をしたたいがと、怪しげな雰囲気をまとった老武器屋のもりみつとの掛け合いが繰り広げられる。

ついに自分のもとにやって来た勇者に、伝説の武器を授けるというもりみつ。その手には、いかにも伝説の武器が入っていそうな布に包まれたものが乗っている。布を取り払い、出てきた武器は、伝説の武器ではなく「こんにゃくの剣」だった(笑)。手に取ってみると、フルフルと震えるため、どう見ても敵にダメージを与えられそうにない(笑)。あまりにもフニャフニャな剣の様子に、会場からも爆笑が巻き起こる。

魔王にダメージが与えられない、こんにゃくの剣はいらないと受け取りを拒否するたいが。他にないのかと催促すると、不敵な笑いとともにもりみつは新しい武器を手渡す。それが、「蒟蒻畑の剣」だ(笑)。お馴染みのゼリーをふんだんに使用した剣だが、たいがはこれも即座に拒否した。

すると間髪入れずに取り出したのは「糸こんにゃくの剣」(笑)。確かに柄がついているので剣だが、刃の部分は完全に糸こんにゃくになっている(笑)。このテンポ良い展開に会場からは笑いと拍手が起きていた。

続いて登場したのは、「豆腐・カイワレ・太もやしの剣」だ。沖縄では知らない人がいない食品メーカー「まえさと」を彷彿とさせる剣の登場は、会場の大爆笑を誘った(笑)。

「太陽の剣」という、いかにも伝説の剣めいた名前の武器を口にしたもりみつだが、「これは置いといて」と言って手渡してくれない。無理やり取ろうとするたいがだが、もりみつの足腰が強く、完璧にガードされてしまった(笑)。

そして、衝撃に事実が告げられる。すでに魔王は、老武器屋のもりみつが倒してしまっていたのだ。代替わりを繰り返すたびに倒していたようで、今では魔王は7歳の子どもだという(笑)。それも挨拶が上手で、横断歩道も手を上げて渡る、とてもお利口な子ども。さらに、自分で野菜を育てており、お世話になっているお礼に、その野菜をくれるそうだ。

なんてお利口で、良い子な魔王だ(笑)。筆者は思わず泣いてしまいそうだった(笑)。つまり、こんにゃくの剣は、その子どもの魔王と遊ぶために用意されていたのだ。

しかし、魔王を倒すためならば、太陽の剣を授けるというもりみつに、たいがは「いや、もう情が移って倒せないよ」と魔王征伐を断ってしまった。

ところが、このコントもどんでん返しが用意されていた。たいがが魔王討伐をあきらめた瞬間、不気味な笑い声を上げるもりみつ。そう、彼こそが魔王だったのだ。慌てるたいがの目の前で、ゴソゴソと着替えると、そこに現れたのは、食品加工場で見かける衛生服姿のもりみつだった。

「まえさとの社長です!」

最後のオチに、会場が揺れんばかりの大爆笑が起こった。まえさとの剣のフリがエッジを効かせていたとは、さすがに思い浮かばなかった(笑)。このような展開を考えてくるから、キンピラゴボウのコントにハマってしまう。この中毒性は強烈だ(笑)。まだ見たことがない方は、ぜひ、生で見てほしい限り。

ショートコント集

8本目のコントに入る前に、キンピラゴボウのショートコント集がスクリーンで流された。

電話をエイサーみたいな取り方をする人のコントや、悪霊を取り払う怪しい商売を行う人のコントなどが繰り広げられる。

あまりにもインパクトがあったのは、たいがの浴びるように水を飲む人という、1人コントだった。本当に頭から水をかぶるように飲むという体を張ったコントに、会場からは笑いが漏れていた。

また、もりみつの「アルゴリズム体操893」は、リズムに合わせて「一歩進んで金払え」というセリフを言いながら近づいてくるという、なかなか攻めた1人コント。これも、しっかりと笑いを取っていた(笑)。

キンピラゴボウは、ショートコントでも爆発力のあるものができるところが凄い。動きだけでなく、言葉でも笑わせる技術をギュッと詰め込んだショートコントは、笑いどころでしっかりとお客さんから笑いを取っていた。コント師としてのキンピラゴボウも、筆者は好きでたまらない。改めて、そんな気持ちにさせてくれた、珠玉のショートコント集だった。

8本目 コント

2人が体を張りまくるという、なかなかハードな内容のコントが繰り広げられた。キャッチボールをしている2人が、ボールを逸らしてしまうことから、おかしな展開になっていく。

間違った方向へ投げてしまったボールを取るために、舞台袖に入って行くもりみつ。戻ってきたもりみつの手にはボールではなく、なぜかハリセンが握りしめられている(笑)。お客さんが想像していたとおり、もりみつはたいがを、そのハリセンで思い切り叩く。スパーン!と大きな音が会場中に鳴り響くと、会場からは笑いが漏れた(笑)。

「ごめん、間違えた!」

その一言に、さらに会場は爆笑。一体何を間違えたというのか(笑)。もりみつがボールを持っていないことに気づくと、次はたいがが舞台袖へと向かう。

もう、想像できたのではないだろうか(笑)。そう、たいがの手にもハリセンが握られており、もりみつを叩く展開に。

ここからは、もう止まらない。2人がしばき合う展開に。ハリセンで叩き合うだけでなく、発泡スチロール板で叩くなど激しいしばき合いが繰り広げられた。

一体、どんなオチがつくのだろうと、ハラハラしながら見守るお客さん。しばき合いを終えた、2人はお客さんの方を向くと、こう語りかけてきた。

「今見ていただいた、一連のコントは、皆さん、絶対に真似しないでください!」

突然の注意喚起に、会場からは爆笑が。続けて、披露宴の司会もしている2人は、やりすぎた余興をよく目撃すると告白。体を張った余興をする人が多いが、全然面白くない!と言い切ってしまった。これにも会場からは笑いが巻き起こる。おそらく、どこか心当たりがあったのではないだろうか(笑)。

自分達は小学校からの付き合いだから、信頼感があってこのようなコントができること、このコントには金銭が発生していること(笑)、舞台からは思っている以上にお客さんの顔がはっきり見えること(つまり、ドン引きされているのがはっきり見える笑)を伝えた。

最後は、こう締めくくり、オチをつける。

「こんな間違いだらけの大人にならないように、しっかり勉強しよう!」

会場からは大拍手と笑いが2人に送られた。体を張った注意喚起、頭が下がる(笑)。確かに、披露宴の余興では、ついつい調子に乗ってしまっている人がいる。体を張ったものは、適度であれば笑えるのだが、突き抜けてしまうと確実にお客さんは引いてしまう。

その状況を、体を張って知らしめたキンピラゴボウ。信頼関係と金銭が発生するかどうか(笑)は重要だ(笑)。プロだからこそ、笑いに転換できるんだぞ、ということをまざまざと見せつけられたコントだった。

呪術廻戦を知らない人が作ったOPテーマ

ラストのコント前の準備の間、スクリーンでは映像が披露された。今回は耳にいつまでも残るような内容が流れた。それは、呪術廻戦を知らない人がOPテーマを作ったらというもの。

「虎杖〜、宿儺〜、伏黒恵〜♪五条、沙悟浄、猪八戒〜♪」

名前の羅列で時間を稼ごうという不思議な始まりに会場は大爆笑。さらに「でも、デモ、DEMO♪」と歌う場面では、某デモ活動の写真が映し出されるなど、攻めた作りになっており、筆者個人としてツボに入ってしまった(笑)。

社会的な問題も笑いに変えることできるのは、芸人としての力量がなせる業。駄洒落的な言葉遊びも組み込まれ、会場の笑いが止まることはなかった。

準備時間にもお客さんを楽しませてくれる、そんな心意気に皆、感謝しっ放しだったに違いない。

9本目 コント

キンピラゴボウ単独ライブも残すところ、コント1本。楽しい時間も、いよいよ終幕が近づく。

最後のネタは、学校帰りの風景。テストに疲れたもりみつとたいが。ちょっとブルーな気持ちだから、小学校の頃に流行ったゲームでもやらないかと、たいがが持ちかける。そのゲームが「イラヨーヘイ・イラヨーホイゲーム」だ。

誰も聞いたことのないゲームに、もりみつは困惑し、会場は笑いに包まれた(笑)。どうやら、このゲームは、あるタイミングで格好をつけるというゲームらしく、小学生が必ず持っているという、舞踏用の布が付いた扇を取り出すたいが。いやいや、そんな扇を持っている小学生見たことない(笑)。もりみつの「いやいや持ってない」には、会場全員がうなずいたはずだ(笑)。

どんなゲームなのか、その扇を使って説明するたいが。「イラヨーヘイ」の「ヘイ」にタイミングで扇を勢いをつけて開き、決めポーズを取る。同じように「イラヨーホイ」と言いながら、決めポーズを取って見せた。

「なんか分からないけど、めっちゃ楽しそ〜!」

無邪気な反応に、会場は笑いと拍手に包まれる(笑)。もりみつは、たいがから扇を借りて自分でもやってみることに。しかし、「イラヨー」のタイミングで扇を開いてしまい、たいがに注意を受けてしまう。

もりみつは、そのアドバイスを受けた上で、ポーズを決めると、想像以上の出来に会場から拍手が送られた。

今度から俺もやろうと言うもりみつに、たいがは、

「これは俺が見つけたイラヨーヘイだから」

と言って扇を取り返す。俺が見つけたイラヨーヘイって何だ?(笑)このフレーズに会場は爆笑。畳み掛けるように、「あるだろ、自分のイラヨーヘイ」と言ったものだから、これにも会場が笑いに包まれる。

そこで、もりみつが披露したのが、紙吹雪を使った「イラヨーヘイ」だ。これが予想以上にかっこよく、会場からは歓声と嘆息が漏れていた。確かに、格好をつけるには最適のアイテム。それも、テスト用紙で用意したものだというもりみつの発言にお客さんは大笑いだった。

その格好良さに、2人のを合わせたら、もっとかっこよくなるのではないかという、もりみつの提案に、2人よりもクラスメイト全員でやると、さらにかっこいいんじゃないかと、乗り気になる。

そのとき、もりみつの放った言葉が、今日一番と思われるパワーワードだった。

「でもさ、もっと『こじゃみー感』が欲しいよな」

こじゃみー感というパワーワードに会場が割れんばかりの笑いに包まれた(笑)。つまり、この歌の歌い手である「古謝美佐子」さんの要素が欲しいということだ(笑)。

それを出すためにたいがが用意したのは、グレーのスウェット。それを頭に被り、こじゃみー感を演出したのだ(笑)。それにしても、これ、怒られないだろうか…。その姿に会場は爆笑していたから…大丈夫だろう!たぶん(笑)。

最後は、会場のお客さんにスマホのライトを点けて、横に振るようにお願いをする2人。「童神」が流れる中、扇と紙吹雪で格好をつけていくキンピラゴボウの2人。

最後は、こじゃみー感あふれるたいがに、髪が短くなったんじゃないかと問いかけたもりみつ。女性は恋したときか髪を切りたいときに髪を切るという、もの凄い偏見で話を進めようとする(笑)。

「それでは恋をしたこじゃみーさんに歌っていただきましょう!CHE.R.RYです、どうぞ〜!」

「歌うか〜!」

この掛け合いでオチがついて、キンピラゴボウ単独ライブの幕が降りた。

聞いたこともない「イラヨーヘイ、イラヨーホイ・ゲーム」を考案してみたり、「こじゃみー感」という、ちょっと怒られそうな(笑)パワーワードを使ってみたりと、キンピラゴボウらしい、面白すぎるコントだった。

やはり、2人の発想力の素晴らしさに頭が下がる。童神からインスピレーションを受けたのだとしても、ここまで面白い方向に持って行けるのは、2人の技術がなせること。

そして、その発想を笑いに変換し、多くのお客さんに笑顔を与え、大喝采を巻き起こしたキンピラゴボウの笑いのセンスに賞賛を送りたい限りだ。

キンピラゴボウ、沖縄お笑い界の若手は、2人が牽引していると言っても過言ではない。これからも、正統派とぶっ飛んだ発想の二刀流で、沖縄お笑い界を牽引していって欲しい!

エンディング

2時間近くにおよんだ、キンピラゴボウ単独ライブも、いよいよ終幕が近づいてきた。

すべてのネタを終えた2人が舞台に出てくると、万雷の拍手が鳴り響き、ライブの満足度の大きさを2人に伝えている。

単独ライブが終わり、笑顔にもリラックス感があふれている2人

2人は、お客さんへのお礼の言葉を述べ、ライブを支えてくれた仲間たちにお礼の言葉を述べ、しっかりとライブグッズとインターネットでグッズ購入ができることを伝えていた(笑)。いやいや、大事なことだ。

最後は、全員で写真撮影。たいがが推している「きしょピース」のレクチャーがあり、お客さんがきしょピースができるようになり、はいチーズ!(笑)

2人が舞台からはけた後、スクリーンにはキンピラゴボウの歴史が映し出される。これまでの歩みは、楽しいことだけではなかっただろう。しかし、今では単独ライブで100名以上の観客を呼べるトップコメディアンだ。

彼らの素敵なところは、お客さんと分け隔てなく接することだろう。スクリーンの映像でも、ファンの人々と触れ合う姿が映されている。そのときのファンの笑顔を見れば、彼らの人気にも頷ける。面白くて、優しくて、ファン思い。これで好かれない訳がないではないか。

そして何よりも、2人の仲の良さも素晴らしい要素だ。コンビは仲が良くなくても、面白ければ良い、という考えもあるかもしれない。しかし、仲が良いからこそできることもあるはず。それを上手く表現できている2人。これからも、仲も良くて面白いコンビとして、沖縄お笑い界のトップを走り続けてほしい。

行け!キンピラゴボウ!漫才とコントでは、どこの誰にも負けない2人の未来に幸あれ!

おまけ

レポートでも書いているかもしれないが、筆者は非常に人見知りだ。だから、芸人に「一緒に写真撮ってください」が言えない(笑)。

だからこそ、単独ライブ終わりに挨拶をする場を設定してもらえると、密かに喜んでいる(笑)。なぜなら、挨拶後に写真を撮ってもらえるから(笑)。

このライブでも、挨拶をする機会がもらえたので、楽しかったことを伝えて記念撮影までしてもらえた。心より感謝。

FECのライブレポや、麻雀エンタメカップにレポートを書いていたこともあり、たいがが握手を求めてきてれたときには、嬉しくて仕方なかった。

そして、初めてもりみつとも言葉を交わすことができ、レポートを読んでもらえていると言ってもらえた。

これが噂の「きもピース(笑)」(左)真ん中は筆者

こんな感動的なことある?と嬉しさあふれる気持ちを隠しながら(笑)、無事に写真を撮ってもらうことに成功。撮影者は凸凹トラベリングのりょうと。こちらも縁があり、知った顔同士になっているのだが、快く撮影者になってくれた。

とにかく、何が言いたいかというと、FECの芸人はみんな優しくて、面白くて、ファン思いだ。これからも、筆者はFECのお笑いを追い続けていこうと思う。沖縄のお笑いを、多くの人に伝えていきたいと思う。

そんなことを考えながら、筆者は車を運転して自宅へ向かう。今日のこの幸せに包まれながら。今日のライブを思い出し、クスリと笑いながら。

キンピラゴボウ、最高のライブをありがとう!

-お笑い観覧記, ライブレポート
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